井刈純子(いかりじゅんこ)
定期講習講師(事故例、法令)
電気管理技術者(個人事業主)
中部電気管理技術者協会会員
私は電気設備業界では珍しい、女性のエンジニアです。以前の職場は総合病院でした。そこで設備員(ビルメン)兼、電気主任技術者として勤務していました。
建物の電気関係の仕事のうち、外部業者に依頼する以外の雑務を請け負っていました。
ある日、病棟の師長より休憩室の電子レンジの入れ替えを依頼されました。
古い物を外し、新しい電子レンジのアース線の接地工事をしていると、お昼ご飯を食べていた看護師さんたちに口々に褒められました。
「女の人なのに、電気工事出来るなんて凄いね!」「私は怖くて出来ない」「勇気あるね!」
手放しの賞賛に居たたまれなくなった私は、言いました。
「私に勇気なんて無いです。流血シーンが怖くてホラー映画見れません。街中の救急車のサイレンで意味もなくドキドキします。なにより健康診断の採血の時は、刺される瞬間を見ないよう必ず目を閉じてます」
皆さん、一堂に沈黙しました。
そして一瞬の静寂の後、大爆笑!
「そうか!私たちの仕事も、部外者からみたら怖い仕事なのね!」「麻痺してて分からなかった!」etc。
これがことわざにある『隣の芝生は青く見える』現象?お互いが相手の仕事を、とんでもなく難しい事だと思っていたことが判明しました。
医療関係者の方々に尊敬の目で見られたい方は、ぜひ電気工事士へ!!
※効果を保証する文章ではありません。