井刈純子（いかりじゅんこ）
定期講習講師（事故例、法令）
電気管理技術者（個人事業主）
中部電気管理技術者協会会員

　先日、通販サイトで気になるものを見つけました。
　『電気工事士、技能試験セット』　
　電気工事士の技能試験に必要な工具や練習用の材料がセットになったものです。本当に便利な時代になったことを実感しました。

　私が初めて電気工事士を受験したのは高校生の頃。家庭用パソコンWindows95が発売され、ネット社会の幕開けとなった時代です。

　当時、工具はホームセンター、参考書は書店で買うしかありません。

　女子高校生に電材店はハードルが高かったです。そのため近所の建築現場で作業している方に話しかけ、自宅練習用にVVFケーブルをゴミ箱から拾わせて貰っていました。（そちらの方がハードル高いのでは？というツッコミは無しでお願いします）

　大きな書店のある市まで、片道2時間かけて過去問題集を電車で買いに行ったりもしてました。その頃の受験の申し込みは簡易書留による郵送のみ。締め切り日を間違え当日消印有効に間に合わせるために、夜間窓口のある郵便局に駆け込んだ事もあります。

　そんな懐かしい青春時代の思い出を、若い人に語りました。

「えーっと、戦後（約70年前）の頃の話ですか？」
「バブル景気も終わっていたよ！！（約30年前）」

　若者の皆様へ。まだ便利なネット社会が一般的になってから、20年ぐらいしかたっていません。