事故発生の電気工作物
太陽電池発電設備用 440V 漏電遮断器
機器電圧
440V
被害の内容
感電のおそれ(ヒヤリハット)
事故の状況
太陽電池発電設備の設置にあたりメーカーからの設計図面を確認したところ、6,600V/440V 変圧器は混触防止板付が採用され、440V 回路は2 次側非接地回路に設計されていた。
- 440V 回路への非接地は、パワコンメーカーから推奨されていた。
- 設計者は電技解釈36 条から300V を超える低圧電路であるため、漏電遮断器を回路に採用した。変圧器2 次側が非接地の場合、漏電遮断器が動作しない事を知らなかった。
- 設計者に非接地の電路では、漏電検知に接地コンデンサが必要な事を説明し、440V 回路に接地コンデンサを組み入れた。

事故の原因
- 変圧器 2 次側非接地仕様の漏電検知回路に対する認識不足。
事故の防止対策及び教訓
- 漏電遮断器は電路が接地されていないと動作しないため、接地コンデンサ取付けの再認識。