- 50 - 選定する。 ・機械式立体 駐車場では,充電器が設置できる駐車場設備の機種は限られており,駐車場設備のメーカーに確認したうえで,検討を行う。 また,設置できる場合でも,充電器設置可能場所の制約が多く,設置した充電器と駐車車両の充電口の位置関係により,ケーブルの引張りや,弛みにより,思わぬ事故を引き起こすおそれがある。これを防止するために,駐車パレット からケーブルがはみ出さないようにケーブルの収納を考慮することや,1 つの駐車パレットに充電用コンセント又は充電用コンセント盤を複数設置するなどして駐車車両の充電口とコンセントの距離調整を検討する。 ・自走式立体駐車場では,床が傾いている場所もあり,また柱や柱間のブレース材への干渉に注意する。 ・個々の駐車スペースに充電器を設置する余裕がない場合には ,駐車場の壁や柱に設置できる充電用コンセントや充電用コンセント盤を検討するか,あるいは駐車スペースを潰して充電器設置スペースとすることを検討する。(急速充電器が必要な場合は,スペースを確保するため駐車スペースを潰して設置することが多くなる) この場合,充電器を設置した駐車スペースの両側の駐車スペースが電気自動車用の駐車スペースとなるため,駐車車両の充電口の位置とケーブルの長さの関係を考慮し,充電器の設置場所を決める。 ・平置駐車場と同様,利用者を制限する場合や,課金が必要な場合も考えられる。 ・急速充電器が必要な場合でも,電源容量が不足する場合は急速充電器の容量を見直す。 (4)コンビニ・病院・商業施設等の来客用駐車場,時間貸し駐車場など ・充電車両の滞在時間が比較的短い場合が多く,急速充電器の設置が必要になる。 ・ただし,1~2 時間程度の駐車が多い場合は,普通充電器を複数設置するほうが効率的な場合もある。 ・利用者の状況,利用できる電力,必要な設置台数を勘案 して検討する。 ・平置駐車場と同様,利用者を制限する場合や,課金が必要な場合も考えられる。
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