Z0 : 電源のパーセントインピーダンス(%)(P(kVA)基準) Is3 = Zt2 : 単相変圧器のパーセントインピーダンス(%)(P(kVA),基準) Is2 = Is2 : 単相短絡電流(kA) Zl1 : Zl2 : 低圧側の電線 1 本のパーセントインピーダンス(%)(P(kVA),200V 基準) Zt3 : 三相変圧器のパーセントインピーダンス(%)(P(kVA),基準) Is3 : 三相短絡電流(kA) - 26 - P×100 √3×210(|Z0+Zl1+Zt3+Zl2|) P : 基準容量(kVA) 高圧側の電線 1 本のパーセントインピーダンス(%)(P(kVA), 6.6kV 基準) P×100 210(| 2Z0+2Zl1+Zt2+2Zl2|) ≒ P×100 √3×210(|Zt3+Zl2|) P×100 210(| Zt2+2Zl2|) ≒ b. 過電流遮断器 1)定格電流 過電流遮断器の定格電流は,電線の許容電流以下のものとする。ただし,低圧幹線に電動機等が接続される場合の定格電流は,次のいずれかによることができる。 イ.電動機等の定格電流の合計の 3 倍に,他の電気使用機械器具の定格電流の合計を加えた値以下であること。 ロ.イの規定による値が当該低圧幹線の許容電流を 2.5 倍した値を超える場合は,その許容電流を 2.5 倍した値以下であること。 ハ.当該低圧幹線の許容電流が 100A を超える場合であって,イ又はロの規定による値が過電流遮断器の標準定格に該当しないときは,イ又はロの規定による値の直近上位の標準定格であること。 (電技解釈第 148 条 1 項) ニ.上記において充電器は,他の電気使用機械器具として扱ってよい。 2)遮断容量 過電流遮断器は,これを施設する箇所を通過する短絡電流を遮断する能力を有するものとする。(電技解釈第 33 条 1 項) 解 説 〔A〕300kVA 超過の変圧器から供給される電路の最大短絡電流 計算には一般的にパーセントインピーダンス法が用いられている。 三相 210V の短絡電流のパーセントインピーダンス法による計算は,次式により行う。 ここに 単相 210V 短絡電流のパーセントインピーダンス法による計算は, 次式により行う。 ここに 〔B〕300kVA 以下の変圧器から供給される電路の最大短絡電流 100V 級及び 200V 級の単相及び 3 相の電路では,その都度計算できないことが多いから,表 3.2.5 のように考えてよい。
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