電気自動車用充電設備に係る電気設備の設計・施工ガイド
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注) 電池残量が空の時から満充電(急速充電器は 80%充電)までの時間の目安 <出力> DC400V 0~125A 200V, 12~ 50A 100V, 12A - 22 - 充電時間 注 ) 約 30 分 約 2~8 時間 約 5~28 時間 表 3.2.1 充電器と車両の負荷特性例 電気設備 使用電圧,負荷電流など <入力> 3φ3W200V 50~ 59kVA 三相 交流 単相 交流 (3) 負荷容量 Ⅰ.充電器の負荷容量は,次のいずれかとする。 ①メーカーの示す定格容量 ②コンセントの定格電流に使用電圧を乗じた容量 Ⅱ.需要率は1.0とする。(勧告) 解 説 充電器の負荷容量は,充電器と電気自動車の仕様を十分に考慮したものとする必要がある(表 3.2.1 参照)。 急速 充電器 普通 充電器 充電器の負荷容量・力率はメーカーの示す定格容量とする。充電用コンセントの場合は,車種の変更なども考慮し,標準的にはコンセントの定格電流に使用電圧を乗じた容量を想定する。需要率は,利用時間帯が重複しやすく,稼働率が未確定のため 1.0 とする。 (4) その他機器 イ.利用者への課金を行うなど充電電力量を管理する場合は,回路ごとに電力量計(子メーター)などの設置を検討するか,経済産業省資源エネルギー庁が発行する「特定計量制度に係るガイドライン」に従った充電器を設置する。 ロ.電気事業者との契約形態によって安価な時間帯の電力を利用したり,同時使用を避けるために時間差充電を行う場合は,タイマーの設置などを検討する。 解 説 充電器の使用方法によっては,回路上に設置する付帯設備の検討が必要となる。 使用した電力量に応じて電気料金を課金する場合など, 充電電力量を管理する場合は,回路ごとに電力量計(子メーター)設置するなど,計測設備の設置 を検討する。 主に帰庫後の夜間に充電を行う場合などは,安価な夜間電力の時間帯を利用して充電するためのタイマーを設けたり,電力利用のピーク時間帯を避けて時間差充電を行う場合などは,デマンドコントロール設備の設置を検討する。

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